釈尊
ゴータマ・シッダールタ太子の家系図ついて シャクヤ族*1(コーサラ国の属国):ネパール中部ターライ平原,カピラ城(王城),クシャトリヤ 漢訳律『五分律*2』による家系図(1)と阿含・『長阿含経』『起世経』による家系図(2)を比較すると, 父王に(1…
歴史資料と伝承 紀元前5世紀頃の古代インドでは,「仏陀」(buddha)は固有名詞としての釈尊を指すのではなく,目覚めた人,覚者の意味を持つ普通名詞であった. 仏伝(仏陀の伝記)資料は,仏伝のみを記述している経典(仏伝経典)として『ブッダチャリタ』…
根本思想(釈尊の真意),時間と空間を超えて不変で有り続ける教えとは何か. 釈尊の教え(悟り)は,「自己」自身に依り,諸々の従属*1や他の神による自己影響から離れて自己実現*2出来る唯一無二の教えである. その教えは,シッダールタ*3比丘が菩提樹下…
梵天勧請 釈尊は成道,覚りを内に秘めてそのまま涅槃に入ろうとしたが,バラモン教の神梵天が,その悟りを他に説くよう勧め,釈尊は自身の涅槃の境地だけではなく説法を決意した*1. 「初転法輪」の教え(他を指導教化するための教え) ・中道の教え(偏執的…
〔釈尊出家29歳から成道(修行完成)35歳まで〕 出家したシッダールタ比丘は,二人の師匠*1に入門して禅定*2を極めた.しかし,心の安心を得ることが出来ず二人のもとを離れ6年間に及ぶ苦行を行う.そして菩提樹下で禅定に入り,一切の煩悩(悪魔の誘惑)を…
古代インド社会の特徴とバラモン教との関係 ・カースト制度*1について 古代インドで生まれた独特の職業身分制度のことで,「ヴァルナ」「ジャーティ」と呼ばれている.バラモン教により形成された職業身分制度「ヴァルナ*2」は,大別すると4つの階級が存在し…