水色の写真館

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ゴータマ・シッダールタ

ゴータマ・シッダールタ太子の家系図ついて

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 シャクヤ族*1(コーサラ国の属国):ネパール中部ターライ平原,カピラ城(王城),クシャトリヤ

 漢訳律『五分律*2』による家系図(1)と阿含・『長阿含経』『起世経』による家系図(2)を比較すると,
 父王に(1)には3人の兄弟,そして(2)にはさらに一人の妹がいる.
 父王の兄弟の子供に相違が見える.

*初期仏典

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伝承「天上天下唯我独尊」とアシタ仙人の予言について
・誕生伝説
 「天地の間に存在するすべてのものの中で,われこそがもっとも尊い」という誕生偈と言われている言葉の意味は,多くの人々を救済するための釈尊の決意と自覚を象徴している.
・予言
 誕生の喜びの宴席に呼ばれた婆羅門の学者アシタは「王子は王位を継げばインドの転輪聖王(理想の王)に,出家すれば真理を覚って世の人々を救うブッダ(精神世界の王)となる」と予言した.
 仏陀への道を宿命付けられた2つのエピソードと,生まれてすぐに生母を亡くす,老病死への不安感,贅沢な暮らしのはかなさ,大国に隷属している自国の,いつ侵略されるか知れない危うさなど,シッダールタ太子の生活の文脈が出家への物語をコンステレーション化する.
 偉大なるだるま(法)を説いた釈尊は永遠の真理であることを後世に伝承するものである*3

*1:釈迦国:インドからネパールにまたがって位置.

*2:資料としての評価は『五分律』の方が低い.

*3:「仙人の予言」は当時の貴人に係る大切なイベントであり,王子誕生の必然性を示す上で,無くてはならないものであった.