天台思想
天台実相論(三諦・三観・三智・三惑の関係,化法の四教の関係) 天台大師智顗は『摩訶止観』の中で円教を中心とする実践,観門の教説を明らかにしている. 天台(法華)三大部である『法華文句』は教相(注釈書),『摩訶止観』は観心(修行方法),『法華…
天台大師は釈尊の説法を五時八教によって判釈した.この中で説法の形式・仕方を分類したものを化儀の四教(頓(とん)・漸(ぜん)・秘密(ひみつ)・不定(ふじょう))といい,内容・教理の面を分類したものを化法の四教(蔵(ぞう)・通(つう)・別(べ…
三照譬,五味譬,長者窮子喩 天台大師は,印度から渡ってきた膨大な仏教典類を分類・整理するため,化法の四教・化儀の四教の「八教」と「五時」の教判を説いた.「八教」の教判が,釈尊一代(50年:成道30歳〜入滅80歳)の説法の内容・形式(薬・処方)を分…